仕事の中身について
訪問介護は、介護サービスを利用している利用者の自宅に訪問し、家事を始めとしたあらゆる生活介助を実施します。
生活介助は、訪問介護事業所のケアマネジャーが立案した介助計画に沿ってサービスを行いますが、1軒あたり1時間~2時間で仕事をこなすので、スピーディーな作業をする事が望まれます。
特に、昼食や夕食調理は、複数のおかずを作る必要があることから、料理を毎日している方や家事が得意な方におすすめの仕事と言えます。調理は、利用者の味の好みや飲み込む能力を事前に聞いておくと、喜んで食事をしてもらえるので、本人や家族と話し合ってから作業に取り掛かることが大切です。
生活介助の中で、最も緊張感が必要なのが入浴介助であり、特に女性スタッフが男性利用者を介助する場合は、転倒をしないように十分な配慮をしなければなりません。事故を防止する方法は、コミュニケーションを取りながらゆっくりと浴室を進んでもらう、手すりをしっかり握って起立と着席をしてもらうのがいいでしょう。冬場に起こりやすいとされている、ヒートショック対策をしておくことも大切なので、エアコンやストーブを使って室温と同等程度に脱衣スペースを暖めておくことを忘れないようにしましょう。
なお、訪問介護の仕事をするためには、介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー二級)や介護福祉士といった資格を持っていることが望ましく、介護職員初任者研修に関しては民間資格学校で取得可能です。